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北海道の最北の駅、稚内を目指す宗谷本線の鈍行列車321レは蒸気機関車C55の牽く列車として注目を集めていた。最果てを目指して、唯一の生物であるかのように8時間30分を掛けて走り抜ける列車を追いかける。「本線」とは名ばかり、茫漠とした景色のなかの蒸機列車はひとつの時代を語りかける。その北海道で運炭などの重量貨物用として活躍していたD50型蒸気機関車が姿を消す寸前、その最後の8輛を記録に残す。最後まで生き残っていたD50230との遭遇は貴重な経験だった。わが国の蒸気機関車「最後の華」といわれた、C62型重連の牽く急行列車の乗車記録。特に、機関車での添乗はまたとない貴重な体験で、それを含め佳き時代の北海道の蒸気機関車をまとめる。
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出版社からのコメント
北海道の最北の駅、稚内を目指す宗谷本線の鈍行列車321レは蒸気機関車C55の牽く列車として注目を集めていた。最果てを目指して、唯一の生物であるかのように8時間30分を掛けて走り抜ける列車を追いかける。「本線」とは名ばかり、茫漠とした景色のなかの蒸機列車はひとつの時代を語りかける。その北海道で運炭などの重量貨物用として活躍していたD50型蒸気機関車が姿を消す寸前、その最後の8輛を記録に残す。最後まで生き残っていたD50230との遭遇は貴重な経験だった。わが国の蒸気機関車「最後の華」といわれた、C62型重連の牽く急行列車の乗車記録。特に、機関車での添乗はまたとない貴重な体験で、それを含め佳き時代の北海道の蒸気機関車をまとめる。